他人の不幸が読めるページ

リアルな人の不幸、転落人生。同情するかメシウマするか読まれる方へお任せします。

不倫でお互いの家庭が崩壊した話。今でも現実感が無い。【トキ 43歳女性】

f:id:handcure:20191104153749j:plain

 


私が不倫をしてお互いの家庭が崩壊した話。

結婚して12年目、私たち夫婦は子供がいないが幸せな生活を送っていた。 私は子宮筋腫と子宮内膜症という婦人科系の病気があり、手術を4回受け、それが原因で子供ができにくかった。お互いに介護の仕事で資格を取り、それぞれで仕事にやりがいを持って働いていた。

夫婦2人趣味はアウトドアで、キャンプやスノーボードや釣り、車も好きだったので、ちょと贅沢をしてほしい車に乗ったりと、子供がいなくても幸せに生活をしていた。

 

この時期、仕事でやり取りするようなった男性がいて、いろいろと相談をするようになっていた。

私は、親身になって相談に乗ってくれるので、無理なお願いもしていた。指輪をしていたので既婚者だということは分かっていたし、仕事上での付き合いをしていた。

仕事が上手くいき、その相手からお礼に食事でもどうかと言われ連絡先を交換した。今思えばそんな軽い気持ちが間違いだった。

私は社交辞令で交換をしたつもりで誘いに乗る気はなかったが、相手に熱心に誘われて1度だけなら仕方ないという気持ちで待ち合わせに向かった。

 

飲みに行く約束をしていたはずなのに、当日相手は車で来ていた。変だなと思いながらも食事をした後に、雰囲気と成り行きに任せてホテルに行き関係を持った。後から聞いたことだが相手は私に好意があり、最初から身体の関係を結ぶつもりで私を呼び出した。

職場が近いこともあり、定期的に会うようになり、お互い相手のことを好きになっていった。出会って2か月後に彼が転職をした。それまでは職場も近くて、毎日仕事終わりに会って途中まで一緒に帰ったり、休みが合う日は、待ち合わせをして一緒に過ごした。

彼が転職してからは、休みも異なり、会う回数が減っていった。お互いがどんどん相手のことを好きになり、会えない辛さもあったがそれでも一緒にいる時間が楽しかった。普段に生活ではラインを旦那に見つからないように十分注意して、不貞を隠し何事もなく仲の良い夫婦を演じて生活をしていた。

 

彼が転職した場所に、私も転職すれば毎日会えると言われ、通勤に2時間近くかかってしまうが、私も彼と会いたかったので、主人に転職の相談をしたら、思いがけず大反対をされた。

2時間もかけて通勤して家のことができなくなると、私の話も聞いてもらえずに、頭ごなしに反対され、どうしても行くなら離婚するとまで言われて、しぶしぶ諦めることにした。

その時は彼に会えないことが嫌だったのではなく、頭ごなしに否定されたことが辛かった。私が辛いというだけで終われば良かったが、結果的にこの相談が後々の破綻を招いてしまった。

 

これをきっかけに夫が私に何かあるのではないかと疑いを持つようになり、束縛が強くなった。

仕事の通勤は、夫の車に乗って職場に行き、帰り時間を聞いてきて、それに合わせて迎えに来るようになった。終日監視されているような息苦しさ。

彼に会う約束をして、遅くなるから先に帰るようにメールをすると、あからさまに嫌な感じを出してくるようになり、行き先を事細かに聞いてくるようになった。

 

そんな中でも気を付けて日常を送っていたつもりだったが、ある日彼からのメールを主人が見てしまった。

激しく問い詰められて、嘘がつけなく正直に話をした。実は彼は主人と仕事したことがあり、主人も知っている人だった。主人が彼に電話をしその場で問い詰めた。彼は奥さんと一緒にいるはずなので、どうしようと焦ったが、もうどうにもならない。


やはり奥さんと一緒にいたようで、電話を奥さんに代わって、主人が話をしてしまった。電話越しから、奥さんが怒鳴ったり、泣いている様子が分かった。その時奥さんは妊娠をしていた。なかな子供ができなくて、不妊治療をしてやっと子供ができたと、少し前に彼から話を聞いていた。2,3時間主人は電話でやり取りをしていた。その間私はただそれを見ているしかなかった。怒鳴り散らしている主人の姿を初めて見た。

正直、主人や相手の奥さんに対して「申し訳ない」「かわいそう」という気持ちは湧いてこず、それどころか不倫相手や自分がこれからどうなるんだろうという不安も無かった。ただただ成り行きをぼーっと冷静に見ている自分が不思議だった。何も考えられなかった。

 

最後はもう二度と会わないと、連絡もするなと主人は電話を切り、携帯を投げつけて壊した。そのまま私は家を出て実家に戻った。実家でも家出の原因を問い詰められ、正直に話すと両親から勘当だと罵られ家を出された。少し前までは普通の夫婦、普通の親子だったはずなのに簡単に壊れてしまった日常。その原因が自分の不倫というのもどこかリアルに感じなく、映画かドラマを見るようにどこか他人事に感じる。

 

一時的に友達の家にお世話になり、すぐに部屋を見つけて一人で生活を始めた。

その間に主人とはメールでやり取りをした。主人は離婚はしないとかたくなに言ってきたが、もう一緒に生活することはできない。慰謝料を払うお金もない。2.3か月そんなことを続けて、どうしようもなくなり、法的な手段を択ばないといけないかと考えていた時に主人から、離婚すると言われた。

私は主人に分かってしまった時から離婚しかないと思っていたので、身一つで家を出て、財産は全ていらないから離婚してほしいと言っていた。それを承諾され離婚することができた。あとから知ったことだが、揉めている間に主人には相手が出来たようで、私のことを相談しながらそうなったと友達から聞いた。それがあったから離婚に応じたのだと思う。

 

不倫相手の彼がどうなったかは、全くそれ以来連絡をするすべがないので分からない。私は10年経ち中年バツイチの独り身でレジ打ちのパートをしながら細々と暮らしている。今でもドラマか映画の中にいるようにぼんやりしながら、顛末の分からないその人のことを想い続けている。

 

埼玉県/トキ/43歳